「9条で日本が守れるの?」
ウクライナ大統領は「欧米は傍観するだけだ」と発言しましたが、これに尽きるのではありませんか。だから、ロシアと交渉を要求しました。ロシアもこれに応じるようなことを言っていますが、立場は雲泥の差があって、ウクライナは非常に弱い。
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ロクデナシ国家のロクデナシ指導者の横暴に弱小国家の命運は風前の灯のようです。このような現実を前に、我が国では改憲論議が起きてもよさそうですが。
「9条で日本を守れるの?」ロシア侵攻で懸念噴出、共産は危機感
自民党の細野豪志元環境相も「論ずべきは、憲法9条があれば日本はウクライナのように他国から攻められることはないのかということ。残念ながら答えはノーだ」と発信。その上で「わが国を守るのは自衛力と同盟、そして同志国の存在。志位委員長のロジックでは他国のための憲法9条になってしまう」とも強調した。
https://www.sankei.com/article/20220225-VBJ5AZA6UFPLVALR6WQEO7F2UU/
全く細野先生の仰る通りで、共産党は「他国のための憲法9条」になってしまいます。共産党は論外です。
国会議員の3分の2以上の発議で、最終的には国民投票で決するわけです。世論調査では賛否が拮抗しています。僅差ですから、ここを何とかしなければなりません。ウクライナの現実を目の当たりにした今、世論調査をやるべきです。これまで通りで良い、といった国民の意識も変わったでしょうから、まずは世論調査で賛成派が圧勝する姿を見てみたい。流れが大きく変わるでしょう。賛成派が増えれば、当然、議員3分の2の壁は超えられるはずです。
もう、国民投票対策に動いた方がいいのではないか。
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「アウトサイダー」を読み直す。
2012年12月発行 コリン・ウイルソン「アウトサイダー」(中村保男訳、中央公論新社)
1957年4月 紀伊国屋書店より単行本発行。1988年2月 集英社文庫より文庫本発行。
私はこの書を書店で見つけ、何も考えず、おそらく何かにとり憑かれたかのように手に取りレジへ向かった。「あのう、並んでいるんですけど・・・」と若い女性に言われて我に返り、「あ、あ、ごめんなさい、あっちだったのね」と言って最後尾に並んだ。
私が高校時代に読んだのは紀伊国屋版でした。
本の紹介文はこうだ。
「アウトサイダーとはインサイダー(社会人)の対立概念。社会に適応せず、秩序の内側に留まることを拒絶する・・・。H・G・ウェルズ、カミュ、ヘミングウエイ、二―チェ、ゴッホ、ニジンスキー、アラビアのロレンスらアウトサイダーたちの作品や人物を論じ、全世界に衝撃を与えた著者25歳の処女作」
(社会人)というよりも(社会生活者)とした方がいい。カミュの「異邦人」の英訳が「アウトサイダー」ですから「疎外感」を想起してもいいかもしれない。
下巻の紹介文。
「自らの意思で社会秩序の外側に身を置くアウトサイダーたちを通して、現代人特有の病とその脱出法を探求した名著。下巻では文豪ドストエフスキー、詩人ブレイク、クエーカーの始祖ジョージ・フォックス、インドの聖者ラーマクリシュナ、神秘思想家にして作曲家グルジエフらを論じる。 <解説>内田 樹」
この他にも多くの人物、作品からの引用があります。
第一章 盲人の国
第二章 無価値の世界
第三章 ロマン主義的アウトサイダー
第四章 コントロールをめざして
第五章 苦痛の閾(しきい)
第六章 アイデンティティの問題
第七章 大いなる綜合
第八章 幻視者(ヴィジョネール)としてのアウトサイダー
第九章 回路からの脱出
コリン・ウイルソンは日本で言う「学歴」はありません。昼は大英図書館で読書して、夜は公園で寝るというホームレスの生活だった。それで世界的大ベストセラーを書いた。所謂学会からは無視されたようですが。私は著者の生き方や作品に共感しました。ですから、大学受験勉強どころではなかったのです。受験勉強よりも本読んだり、友人たちと文学・芸術を語る方が1000倍楽しかった。
<引用>
(サルトル「嘔吐」より)・・・・誰かがレコードをかける。『いつかそのうちに』を唄う黒人女性の声。それに聴きいっているうちに、吐き気が消えてゆく・・・。
静寂を破って声が聴こえてくると、わたしは自分の身体がこわばり、吐き気が消えるのを感じた。このように身をこわばらせ、このように冴えきることは、ほとんど堪えがたかった。・・・わたしは音楽のなかにあった。焔の玉が、輪型の煙にかこまれて、鏡の中で回る。
(コリン・ウイルソン)今さら、この体験を分析する必要はあるまい。これこそ、昔ながらのおなじみの美の体験であり、混沌に秩序と筋道とを付与する芸術そのものである。・・・・・・
以下、延々とウイルソンの分析と論考が続きます。その中で『いつかそのうちに』という唄のタイトルが二度出てきます。どんな唄なのでしょうね、歳とるとこんなことが気になりますね。1930年代以前に流行し、フランスの田舎町の酒場で(レコードだが)黒人女性が歌っていたその唄が。
私、捜してみました。やっと見つけましたよ。多分、この唄ではないのかなあ。
「Some Of These Days」
https://www.youtube.com/watch?v=TicxSAcAB7E&list=RDTicxSAcAB7E&start_radio=1
私も半世紀以上前には必死で読んだような気がしますが、今は余裕をもって冷静に読めます。宗教的なものも書かれているけれど、それは昔も今も、「そうだろうな、うん、そうでしょう」というだけで、深い興味は湧かない。
わが青春の1ページともいえるこの書を皆様にご一読、お勧めします。ということで、大変お名残り惜しいですが、またの機会に、今宵はこれにて、グッナイト!
<追記>オリジナルは1926年のこの唄かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=ijmpTlN3HRI
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